KT-200 簡易取扱説明書 |





手順[1]
KT-200(上部コネクタ)と探触子(プローブ)をケーブルで接続する。
手順[2]
「電源」キーを押し電源を入れる。
※何も操作しないでいると、約2分で自動的に電源が切れます。

測定準備(零点調整・音速の校正) ※より正しい測定値を測る為に調整を行ってください。
手順[3]零点調整
接触媒質(カプラント)を本体下部の零点調整用試験片に少量塗布する。
※超音波が空気中を非常に伝わりにくいという性質がある為、必ず塗布してください。
手順[4]
接触媒質(カプラント)を塗布した零点調整用試験片にプローブを接触させ、「」キーを押す。
この状態が零点(基準)になります。※音速を5,920m/秒に設定の場合、4.00mmと表示されます。
手順[5]音速の校正(キャリブレーション)

※[A][B]いずれかで校正を行ってください。
※試験片が無い場合はこの方法を使用
手順[5-A-1]
「メニュー」キーを押す。「
」キーで【2.VELOCITY RATE】を選択し、
「メニュー」キーを押す。
手順[5-A-2]
「
」キーで【1.VEL.SETTING】を選択し、
「メニュー」キーを押す。材料の音速を直接入力する。
「 」キーで桁位置を選択する。
手順[5-A-3]
「」キーで数値を入力する。「メニュー」キーを押して確定する。
※音速一覧表は 6.音速一覧表 を参照。
手順[5-A-4]
「電源」キーを押すと測定画面になる。

※[A][B]いずれかで校正を行ってください。
手順[5-B-1]
測定物と同じ材質で厚さが既知の試験片を準備する。
試験片に接触媒質(カプラント)を少量塗布し、プローブを接触させる。
手順[5-B-2]
「メニュー」キーを押す。
「
」キーで【2.VELOCITY RATE】を選択し、
「メニュー」キーを押す。
手順[5-B-3]
「
」キーで【2.VEL.MEASURING】を選択し、
「メニュー」キーを押す。
手順[5-B-4]
試験片の厚さを入力する。「」キーで数値を入力する。「メニュー」キーを押して確定する。
手順[5-B-5]
「電源」キーを押すと測定画面になる。

手順[6]
(1点校正と同様に)測定物に接触媒質(カプラント)を少量塗布する。
手順[7]
プローブを接触させ、測定を行う。

保存
測定値の保存をする。測定をし、「保存」キーを押す。ディスプレイ右下の保存番号(例)0000に保存される。

次の測定をし、「保存」キーを押す。保存番号が+1され(例)0001に保存される。
※すでに測定値が保存されていても、「保存」キーを押すと上書き保存される。

照会
保存されている数値を表示する。「メニュー」キーを押す。「」キーを4回押す。

【5.MEMORY】を選択し、「メニュー」キーを押す。【1.LOC.SETTING】を選択し、「メニュー」キーを押す。

「」キーを押して、桁位置を選択する。「
」キーを押して、照会したい番号を入力する。
「メニュー」キーを押して確定する。「(電源)ESC」キーを押す。
「照会」キーを押す。(例)0000に保存されている数値が表示される。
「照会」キーを押す度、保存番号が自動的に『+1』され、それぞれの数値が表示される。
測定値の削除
保存されている数値を削除する。
【5.MEMORY】を選択し、「メニュー」キーを押す。【2.CLEARMEMORY】を選択し、「メニュー」キーを押す。
「
」キーを押して、桁位置を選択する。
「
」キーを押して削除する保存番号の範囲を入力する。
プローブ設定(トランスデューサー)
使用するプローブタイプを設定する。「メニュー」キーを押す。「」キーを2回押す。
【3.PROBE SETTING】を選択し、「メニュー」キーを押す。
「
」キーで【1.PT-08】を選択し、
「メニュー」キーを押して確定する。
【プローブの種類】
1:標準プローブ【PT-08】
2:小径プローブ【PT-06】
3:低周波プローブ【ZT-12】
4:高温プローブ【GT-13】
「電源」キーを押すと測定画面になる。
バックライト
「」を押す度「ON/OFF」が切り替わり、LCDディスプレイを明るくできる。
作業環境によってお選びください。

各材質の音速一覧表
材質 | 音速 |
---|---|
鋼 | 5,920 |
アルミニウム | 6,320 |
ステンレス | 5,800 |
銅 | 4,700 |
※同じ材質でも成分によって多少違います。
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